調理師になるには

調理師ってどんな資格?

 調理師は、調理師法(昭和33年法律第147号)に基づいて、「調理師の名称を用いて調理の業務に従事することができる者として都道府県知事の免許を受けた者」とされています。つまり、調理、栄養、衛生に関する知識及び技能をもつ者として、都道府県知事から調理師の名称を用いて調理の業務に従事することができる者として免許を受けた者なのです。

 これまでに、調理師免許を取得し、それぞれの地域社会において活躍している調理師は、380万人以上にのぼり、調理に関する確かな知識と技術で私たちの健康づくりや食生活をサポートしています。

chori_1

調理師に求められるもの

chori_2

 日本の社会情勢は、経済の発展、科学技術の進歩、人口の高齢化等によって大きく変化しています。これは“食”においても同じこと。人々の価値観や、生活様式が変化して、海外からさまざまな食材が手に入り、多種多様な料理が味わえるようになりました。

 食べることは、健康にとって最も重要な意義を持つものであると同時に、文化的、産業的側面を併せ持っています。外食傾向が多様化し、食事に健康や文化性が求められている今日、調理師は、その専門的な立場から私たちの食文化をより豊かにするとともに、健康づくりのためのマンパワーの一員として位置づけられ、社会的使命がますます大きくなっています。

 そして、調理師は、このような時代のニーズに応えるため、高度な調理技術の向上はもとより、健康づくりのための食事を調理して提供する専門家としての役割が大きく期待されています。

調理師を目指そう!!

調理師免許の取得方法って?

 調理師免許の取得方法は2つあります。

chorishi

調理師学校って?

 調理師学校は、調理師としての資格に必要な知識や技能を習得するための教育機関です。調理師学校は、学校教育法に基づいて設立された学校であるとともに、調理師法に基づいて、都道府県知事の指定を受けなければならないこととなっています。

 つまり、都道府県知事は、調理師法の目的に従い、職業人としての調理師を養成するために必要な一定の基準(設立者の資格、入学資格、修業年限、教科科目、授業時間数、教員の資格、教育施設など)を満たしている者に限ってこの指定を行います。したがって、都道府県知事から指定されている調理師学校は、いずれもこの厳しい設置基準を満たしていることになるのです。

 このようにすべての調理師学校は、学校教育法と調理師法の2つの法律の定めによって、必要な一定の基準をクリアしているとともに、厳しい指導が行われているのでその運営は適正に行われています。

 調理師学校に入学して、調理師として必要な知識と技能を修得し卒業すると、卒業と同時に調理師免許の取得資格者となり、住所地の都道府県知事に必要な書類を添付して調理師免許証の交付を申請すれば、調理師免許証が交付されます。

↑ 「調理師を目指そう!」トップへ

入学資格は?

 調理師学校に入学できる者は、学校教育法第57条(高等学校の入学資格)に規定する者、つまり中学を卒業した者であれば、だれでも入学資格があります。

 現在は、専修学校、各種学校、高等学校の調理科、短期大学などさまざまな学校で調理師免許を取得できる課程が設置されており、高校生から社会人まで幅広い年齢層の方々が学んでいます。

↑ 「調理師を目指そう!」トップへ

どんなことを学ぶの?

教育内容及び授業時間数

食生活と健康 90時間(3単位)以上
食品と栄養の特性 150時間(5単位)以上
食品の安全と衛生 150時間(5単位)以上
調理理論と食文化概論 180時間(6単位)以上
調理実習 300時間(10単位)以上
総合調理実習 90時間(3単位)以上
960時間(32単位)以上

 授業の内容は、調理師として必要な知識及び技能の習得のすべてにわたって行われ、その教育内容と授業時間数は、最低の基準として、6つの教育内容と必修科目960時間以上と定められています。
chori_3

教育内容・教育目標の概要

食生活と健康 健康の保持・増進に寄与する食生活の重要性を認識し、我が国の健康の現状とともに、調理師法、健康増進法及び食育基本法などの健康づくりや食生活の向上に関する法規や関連する対策及び活動について理解することを通して、調理師が果たすべき役割を理解する。
食品と栄養の特性 食品の成分や特徴、食品の加工や貯蔵の方法、生産や流通の仕組みとともに、エネルギーや栄養素の体内での働きに関する知識を習得する。また、食品、栄養と健康の関わりを理解し、健康の保持・増進を担う調理師としての自覚を養う。
食品の安全と衛生 食品の安全の重要性を認識し、飲食による危害の原因とその予防法に関する知識や技術を習得するとともに、食品衛生に関する法規及び対策の目的や内容を理解し、食品衛生の管理を担う調理師としての自覚を養う。
調理理論と食文化概論 調理の原理について、栄養面、安全面、嗜好面(おいしさ)等から、科学的に理解するとともに、調理に使う食材の特徴、調理の基本操作、調理の目的や規模に応じた調理器具・設備等に関する知識を習得する。
食文化の成り立ち、日本と世界の食文化及びその料理の特性を理解し、食文化の継承を担う調理師としての自覚を養う。
調理実習 調理師としての基本的な態度を身につけ、調理師の業務について、調理技術の習熟度による業務内容の分担や役割を理解する。
調理の基本技術を反復することにより習得することで、その重要性と必要性を理解する。
調理機器・器具の取扱い、食材の扱いと下処理、調理操作、調味、盛りつけ等の調理過程全体の基本技術を学ぶとともに、各種料理の特性を調理を通して理解する。
総合調理実習 調理師の業務全体を理解するために、衛生管理、献立・調理、食事環境、接遇等を総合的に学ぶ。
集団調理の基本技術を学ぶとともに、食品、栄養と健康の関わりについて、調理を通して食事に調整する意義を理解する。

↑ 「調理師を目指そう!」トップへ

卒業後の進路

 調理師学校の卒業者への求人は、概ね100%に達しており、学校教育で最新の知識及び技能を修得した調理師として社会へ巣立っています。
 これらの人々は、食品関係業界から高く評価されており、一流ホテル、レストラン、割烹店、種々の飲食店、病院、学校など多方面で活躍しています。

chori_4

↑ 「調理師を目指そう!」トップへ

  • 作ってみよう